「名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵」の冒頭シーンについて解説します。
本作品の冒頭で、灰原(シェリー)が研究室の棚から薬品を取り出したシーンですね。
直後にお湯を注ぎコーヒーのようなものを飲むシーンに切り替わりますが、普通に見ればコーヒーに薬品を入れて飲んでいるように見えます。
この点気になる人がいると思いましたので説明させていただきます。
灰原(シェリー)はコーヒーに薬品を入れて飲んだの?
問題のシーンを振り返りましょう。
研究室に来た灰原(シェリー)は、ひとまず飲み物を入れるために棚からあるものを取り出します。
それがこちらのリン酸水素二ナトリウムと酸化第二鉄(III)でした。

その後はお湯を入れてコーヒーのような飲み物を飲んでいましたが、視聴者からは、
- 「え、灰原コーヒーに何入れた!?」
- 「今薬品入れなかった?」
- 「灰原は何を飲んでいるの?」
といった声が出てきそうです。現に私も思いました…。
ですが、これはもちろん薬品を入れて飲んでいるわけではありません。
容器には「リン酸水素二ナトリウム」と「酸化第二鉄(III)」と書かれていますが、実際の中身はコーヒーの粉とミルクなのです。
ですので、このシーンで灰原(シェリー)が何を飲んでいるのかと聞かれれば、普通に「コーヒーを飲んでいる」が答えになります。
「なんだコーヒーか・・・いや、なんで薬品の容器に入れとんねんっ・・・!!」
と思った方もいると思いますので、その理由を次で説明しますね。
灰原(シェリー)が薬品の容器にコーヒーとミルクを入れている理由
灰原(シェリー)が薬品の容器にコーヒーの粉とミルクを入れている理由、それは科学者だからです。
灰原(シェリー)はこのとき組織に所属する科学者であり、コーヒーの粉を薬品の容器に差し替えるほど化学オタクだったとの噂もあります。
実際この描写、他の映画や漫画でもよく見かける「化学者あるあるネタ」のようです。
例えば以下のような描写。
- ビーカーでスコッチを飲む
- 試験管でウォッカを飲む
- フラスコでシェリーを飲む
分かる人は分かるでしょうし、灰原が容器を取り出すシーンを見て速攻で気付いた人もいるのでは無いでしょうか。
こういったところも面白みの1つですね。
ちなみに酸化鉄とは金属の鉄が酸素と結合した状態のものの総称のことで、着色料としても使われています。
またリン酸水素二ナトリウムは、コンデンスミルクの調整時に牛乳が凝固するのを防ぐ働きを持っています。
つまり容器のラベルにもきちんと意味があり、その色も表現していたので凄くこだわりを感じますね。

こういった演出いいですね。コナンを見る1つの楽しみになりそうです。
名探偵コナンエピソードONE|関連記事
「名探偵コナン エピソード“ONE” 小さくなった名探偵」の関連記事は以下にもありますが、まだ視聴中の方はネタバレに気をつけてください。


